先日のパリ出張では、初めて鰻屋を訪ねました。「野田岩 (Nodaiwa)」。東麻布にある老舗鰻屋「五代目野田岩」のパリ支店として1996年にオープンしたそうです。久しぶりに鰻屋で食べる鰻に、期待は高まりました。
65ユーロの「紅葉」コースを注文。刺身の突き出し、鰻白焼き、茶碗蒸し、鰻蒲焼き、吸い物、お新香、デザートが順に登場しました。残念なら主役である鰻白焼きと鰻蒲焼は、身が少し薄い上に固く、江戸の名店もパリまで手を広げるとここまで味が落ちるのかと思わざるを得ないものでした。鰻はやっぱり、皮がぱりっと、身がふっくらと、そして口の中に入れると柔らかい身が脂ととろけあいながらハーモニーを奏でる、といった具合に仕上げていただかないといけません。意外なことに、茶碗蒸しが絶品でした。出汁がよく出て、濃厚な味付けが良かったです。
刺身も美味でした。スズキの刺身だったのですが、程良く脂が乗って、鮮度も良いように思われました。そういえばしばらく美味しい刺身に当たっていませんでした。
ということで、ウリであるはずの鰻が少し拍子抜けだったので、その他メニューでいくら挽回されても、なかなか厳しい採点となってしまうといった感想でしょうか。パリに来てわざわざ食べる必要は・・・、ないかな。
「Nodaiwa」
★★★
272, rue Saint-Honoré - 75001 Paris
あ、鰻もパリで、いただけるのですね!
松茸ごはん、なんかは出会えるのかしら?
投稿情報: japako | 2009-10-27 21:03
>japakoさん
そうなんですよ。
パリは日本食が豊富で、ロンドンから見ればかなり羨ましいです。
松茸ご飯、探せば出会えそうですね!
投稿情報: Shibuya | 2009-11-01 00:04